Yuya Miki


ふと、ありし日の巨椋池の漁の写真を描き写してみる。
へたくそだ。でも描くということで自分には体験できなかった事がどこか追体験できるような感覚が面白い。
写真のスケッチにはカメラアイを解くという効果があるのかもしれない。
気づかないうちに人物を寄りで捉えていた。

おそらく向こうに見える家並みは東一口の集落ではないだろうか。
とすれば、こちらは前川や大池神社のある方面だろうか。
漁をしながらのハット帽はなんともお洒落にみえる。

この浸木漁の様子をみていると思わず、集落で行われるとんど焼きの光景を思い出してしまう。
とんどが焼けた跡、ぐるりを囲んで後始末を行う座の人達が長い竿を持って炭をつつきながら最後まで焼けるのを見守る。
あの光景と漁の風景が重なる。


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