Yuya Miki


久々に新緑の柿畑を歩いた。物事に迷うと何故か道を歩きたくなる。
この時期の柿畑も美しい。東を見るとニュータウン、そして手前にある城壁のような高速道路。
思えば京都市の西部地域は多くの場所がそうであるように、常に開発の対象地だったのかもしれない。

今ではすっかり落ち着いたように見えるものの、建設中は荒々しく、ストレスの多いしんどい日々だった。
自分は数々の愚行をし、様々な方に迷惑をかけた。
残念ながら、それがその時の自分の在り方だった。

ただ、建設をきっかけに如何に自分が住んでいる土地の事を知らないかを知り、
それは今の場所をモチーフにした制作にも繋がっているようにも思える。
様々な思いを抱えながらも、何かを作ろうとする欲求は絶えず、
プロセス自体が持つ自律性を感じる日々。

categories